日向ぼっこ。そして考える。人の役に立つとは何か。
2連休2日目。
多分シドニーで仕事を始めてから初めての2連休。
昨日は特に何もすることなく、だらだらとまったり過ごして
今日もまったり庭のベンチで日向ぼっこして過ごしてます。
日向ぼっこしてる時、シェアメイトのアラブ人(ハッサン)とホストファザー(ビクター)が来て、庭で育ててるレモンを使ってレモネードを作ってくれた。
いつも仕事で家にいない僕にも優しくフレンドリーに接してくれる彼らのおかげでかなり居心地がいい。
3人で日向ぼっこしながらいろんな話をした。
その中で、「わたる、お前はワーホリ終わったら何したんや?」
という話し、になった。
そこで、どっか知らない土地に行ってボランティアしたい!という話をした。
ハッサンは、いいね!絶対いい経験になるよ!っと言ってくれたが
ビクターは何も言わず渋い顔をしていた。
いつも笑顔のビクターの渋い顔を見るのは梅干しを食べさせて以来二回目だ。
そしてその後ビクターはいろんな質問を投げかけてきた。
どこにいきたい?
何をしたい?
何でボランティア?
と。
僕は、これまで誰かのために何かをしてきたことがなくて、
それを社会人になる前に集中してやってみたい。
まだ今はその資金を貯めてる段階で何も決めてない、と答えた。
するとビクターは、
なぜ苦労して貯めたお金を誰かのために使う必要があるんや。
仮に50万貯めてボランティアに行ったとして、何人救えるんや。
何人の生活を変えれるんや。
たとえ1000万あったとしても救える人数なんて知れてるわい。
と、結構厳し目の返事。
そして続けて、
ボランティアで誰かを助けようって思うなら
まずは自分を成長させることが重要。
例えばビジネス、例えば料理など何でもいい。何でもいいから自分の知識を増やしてスキルを持つことがまず先だろう。
それが人を助けることにもつながるし、自分のスキルを誰かに伝えていけばそれが広がりより多くの人の手助けになる。
つまり
If you want to help people, you have to help yourself first.
なんや、と。
かくいう彼も昔ボランティアとしてアフリカに行ったらしい。
そこで自分の無力さを知ったと同時に、長年ボランティアスタッフが来てるにもかかわらず全く環境が変わってないことから
ボランティアのあり方自体に疑問を抱いたらしい。
という一連の彼の話を聞いて、納得というか衝撃というか、とにかく考えさせられた。
もちろん、世界中にはボランティアがないと本当にやばい地域だってあるだろうし、ボランティアによって新しいスキルを得て、生活が豊かになったところだってあるだろう。
だからボランティア自体を否定する気はないが、
ビクターの問いのように、今の自分がボランティアをして何ができるのか。
多分誰かの手助けをしてことに満足して終わるだけではないのか。
と考えてしまった。
特に今はまだ若い。
何でも学べて、何でもできる可能性が十分にある。
多分ビクターはこの辺を言いたかったんじゃないだろうか。
僕はまだまだ若い。だから例えばこれから医学の勉強をして医者になることも十分に可能。今ボランティアに行っても人の病気を治すことはできないけど、医者になれば確実にはるかに多くの人の役に立てる。
だから今はいろんな経験をしながらお金を稼いで、自分の成長のために使って、それが人のためになる、と。
恥ずかしながら、こんな考えなかった。
そして僕の場合この意見に共感した。
まずは自分がやりたいことを見つけよう。
そして知識、スキルをつけて自分を成長させていこう。
(この話しは3人で日向ぼっこ中に話した内容である。最初に発言して以来、名前が出ていないハッサンは発言後気持ち良く眠ってました)